トラップ・リピート・イフダンとは?
さて前回のレンジ相場を狙うトラリピではトラリピがどのような相場状況で仕掛けていくシステムトレードなのかを説明しましたね。
今回はトラリピの肝心な部分、つまりどのようなトレードを実際に仕掛けていくのかについてお話していきます。
まずはイフダンから覚えましょう。
と言ってもそんなに難しいものではありませんのでご安心ください。
イフダン(If done)はものすごく単純なもので、もしこの条件を満たしたら買い(もしくは売り)注文を出して、定めた利幅まで到達したら約定、設定したストップロスまで到達したらロスカットしなさい、というものです。
要するに、指値と決済の複合注文だと思えばそれでOKです。
MT4だと常に起動していないと指値注文は動きませんが、トラリピなら設定してしまえばM2J側のサーバトラブルでもない限りはパソコンの電源を落としていてもイフダンの設定に従ってトレードは勝手に進みます。
しかしこのイフダンの設定が最も肝心なポイントになるのです。
理由は後述しますのでもう少々お待ちを。
トラップとは仕掛ける「レンジ」
さてイフダンは指値注文の内容を決定するものだということを説明しました。
ではトラップとは具体的にどのようなものかを確認していきます。
デモ口座で実際にどのような動きをするのかを見てみましょう。
まずはログインした直後の画面がこちら。
赤枠で囲ってあるシミュレーションをクリックするとこのような画面になります。
この画面の赤枠内でイフダンの条件を設定していくわけです。
通貨ペアは今回そのままUSD/JPYで行きましょう。
そして売買は買いを選択、取引金額は1000通貨単位から使えるので0.1と入力、取引価格は現時点での相場がそのまま記載されていますが、チャート画面を見ながらどこを基準に攻めるかを考えます。
この時は1ドル98円ラインを挟んでの動きが目立つので、98円に設定しました。
そしてここからが肝心のトラップについてです。
トラップトレードのところには値幅と本数の欄がありますね。
ここでどれくらいの範囲に対してトレードを建てるか決めることになります。
今回は1000通貨単位でのトレードを選択しているので少し広めに値幅を取って0.5円で10本のトラップトレードを仕掛けてみましょう。
では今まで上げた条件でそれぞれの値を入力して行きます。
そして確認ボタンをクリックすると…
このように赤枠で囲った証拠金必要額が提示されます。
デモ口座では入金も自由に行えますので、証拠金が足りないと思ったら追加してみてもいいでしょう。
青枠の部分が現在の口座残高になります。
そしてこの条件で問題ないと見直したら確定ボタンを押します。
1000通貨単位で0.5円刻みでの買い注文を10本建てるとこんな結果になりますよ、というおおよその目安が付きます。
ここで色々いじってどんな注文をどれくらいの通貨単位でいくら刻みで何本建てるか、これを決めるのが目的です。
もっと注文幅を狭くしてトレードの本数を絞り、1回あたりのトレードを1万通貨単位に設定すればとか、色々と考えるための画面なので、これから使うならシミュレーションを有効活用していきましょう。
その結果を実際にトレードへ反映させたら、トラップの仕込みはおしまいです。
後は狙い通りのレンジで推移してくれれば、自動で取引が始まります。
ここまでだと1セットしかトレード出来ませんが?
ここまでならどんなトレードツールを使っても手動で設定していけますよね。
裁量トレーダーが行う手法を細かい範囲にばらまいただけのことです。
しかし手動で設定したものは一度約定されてしまうと、再度その条件を設定してあげない限りは二度と発動しません。
ここがトラリピの最大の特徴で、今設定したトレードの内容を、オーダーを出したあなた自身が取り消すまで、その条件が揃えば何度でも同じ注文を繰り返す、これがリピートです。
トラリピはレンジ相場を狙うためのシステムトレードだというお話をしました。
そしてイフダンの設定が最も肝心なポイントになるというのはここで現れてくるのです。
狙ったレンジが続くほど何度でも繰り返してトレードが建つことになるので、最初に決定したイフダンの内容が長期にわたって利益を見込めるかの分かれ目になるのです。
未来の相場を読むのはとても難しいことです。
しかしある程度のレンジ相場が形成されてくると、大体の値動き範囲は予想できるかもしれません。
もちろん今見ているレンジ相場から大きく値動きしてトラップの範囲から外れたところで推移し始めることもあります。
その時は狙うレンジを変えるか、もう一度そのレンジまで戻ってくるのを待つかを判断すればいいだけです。
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